4Kデレステにハマり続けている話

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 スマートフォン向けゲームをプレイするために初めて自作PCを組む、という変な体験をしたので何か書いておきます。

 アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージという長い名前のスマホゲームはとにかく異様に負荷が高く、3Dリッチモードという演出強化が実装されてからはなおさら、レイヤーを重ねたリズムゲームと3D映像の両方を十全に楽しむために強くてでかいタブレットが必要なのですが、どうも解像度やアスペクト比など込みでしっくり来る機種が見当たらず、こうなればWindowsでエミュを介したMV観賞用環境も通り越し、Android x86を直接ぶちこんだ自作機とタッチパネル液晶で遊ぶ方法に挑むしかない*1、という結論に昨年頃達しました。

 海外輸入の液晶・基盤でケースを設計し、既製品にないサイズの4Kタッチディスプレイを自作している方から、17.3インチの製品*2を「一番おっきくてかっこよいな」と勢いで落札。積層アクリルのモニタキットをおっかなびっくり組み上げましたが、液晶と基盤を繋ぐeDPケーブルの刺し方が分からず壊し、泣きつく羽目に陥ってへこみました。

 モニタの次はPCの準備にかかり、まず液晶との相性問題でRadeonのグラボしか使えないので新調し、BIOSの設定方法とかも調べてなんとか自作機が動きましたが、今度はグラボとAndroid x86の相性問題が生じて画面が映らず*3、何度か交換してようやく動く中古グラボとAndroid x86のバージョンの組み合わせを探し当てたところで、今度はインストーラの問題でブートローダが不調で起動に失敗。

 むしろUbuntuを一旦入れてからデュアルブートにしたほうが楽という情報を信じ、VR用に越した広い木造アパートでエアコンが買えずに凍えながら暗号のようなCLIと格闘して昨冬を過ごし、結局なんで動いたのか自分でも把握できないまま、ようやくプレイできた時には謎の感動がありました。要は迂闊に手を出す遊びではなかったです。

 10万人ぐらいがイベントを走ってるゲームで、この手のことをやっているガチ技術系の方は100人いるのか分かりませんが、確かに4Kまで解像度を上げても映えまくるグラフィックで、緒方智絵里氏と乙倉悠貴氏と藤居朋氏と若林智香氏と遊佐こずえ氏と喜多日菜子氏と望月聖氏と佐城雪美氏とイヴ・サンタクロース氏とライラ氏と原田美世氏と横山千佳氏と綾瀬穂乃香氏と櫻井桃華氏と佐々木千枝氏となんか諸々が可愛すぎて混乱し、意味の分からない快楽度数に呑まれて猿のように毎日やり続け、最近になって突然3周年とか言われてしまい、この3年間自分は何をやっていたのだろうと思いました。

  VRエロゲとあわせて、人間の核心が工学的に処理されてしまうような実感に日々呆然とし、ボンクラなりにも人文知と工学知の両立の困難、みたいな話が最近身に沁みます。

  以下は書き散らしですが、アイマスシリーズ全体で言いますと、自分は世代的には思春期ドンピシャだったニコマスをガン無視してゼノグラシアだけ観ていた厄介筋のアニオタで、今になって動画編集能力の培われなさにへこむと同時、携帯版のタイミングではやはりスルーしたデレマスとミリオンが、肉体と化した途端にドハマリしてしまった信念の抜け落ち方に、自分で失望している近頃です。

 「せめて時代と寝るために」とデレステを始めた当初は『日出処の天子』を読んだ直後で鬱屈が深く、「白痴の女の子がたくさんいて怖いな」と不貞腐れていましたが、ドール趣味を経由したので、それと相通ずる「現前性が高い好きな女の子を着替えさせ見つめているとただそれだけで幸せ」という感覚で、軽蔑していた課金文化をも、他人を観測しさえしなければ腑に落とせたことは大きかったです。

 アイドルマスターミリオンライブシアターデイズというゲームだと、中谷育氏と七尾百合子氏と周防桃子氏と野々原茜氏と箱崎星梨花氏あたりなら何時間でも凝視できるのですが、長く付き合えば付き合うほど義理が深まり、好きになれる個体数もSSRも増え続け、キャラクターへの愛着を作品ごとに断念する憂鬱は解消された一方、ヌルヌル踊る3Dモデルの触覚的実在感とソシャゲの時間性の中で継続的に付き合うのも逆に泥沼で、生活感情は安定しますが言えぬ忸怩も募ります。

 ゲンロン8のゲーム特集の座談会は「10年代の国内オタ文化のある種の貧しさ」という問題を当てこすりでスルーしていた*4のが物足りず、その貧しさの中で自分なりの超越を措定して生きている人間としては、極めて技巧的な女性声優楽曲に乗ってノーツを高速連打する原初的な快楽の只中で入れ代わり立ち代わり踊り狂う数百人の美少女と瞬間ごとに目交い続ける4K60fpsの眩暈に、人間の認識能力を破壊して空虚と表裏の聖性を炸裂させる祝祭的オタ知覚世界のひとつの臨界点を見ざるを得ない体感があります。

 二次創作どころかゲーム内のコミュや周辺テキストも半分無視して意味を排し、キャラクターの肉体とだけ向き合うプレイスタイルが成立するのも安楽で、言い換えますと、他者に対する認識性能の根本的にしょぼい人類が、お互いに人間ではなくキャラクターとしてしか生きられない状況がVtuberで徹底化したとすれば、その悲しさや猥雑さへの抵抗として、幻想の投影と憧憬に踏みとどまる観念論的なキャラクター愛好の純粋性を、自分はアイマスさんから掠め取り続けたいのかもしれません。

 

 ところでPSVRを買ってアイドルマスターシンデレラガールズビューイングレボリューションという更に長い名前のゲームもやりましたが、ステージが遠くて解像度が足りず、別にミクさんのパンツは覗けても嬉しくないし、『閃乱カグラ』や『ぎゃるがん』はSteamでもできるので、『ドリームクラブ』の新作が出ないのであればと、見切りを付けてPS4ごと売り払いました。

 そのあたりの表現レベルに比較すると、目の前で全裸のメイドさんを踊らせたり、メッシュを突き抜けて巨大化したメイドさんに食べられたりできるカスメVRを、なんかオーパーツのように感じます。そのようなVRエロゲでの人工身体との交歓に匹敵する神経興奮作用をそなえたトゥーンレンダ女遊びが4Kデレステしか残っていない、という欲望も込みで導入したので、普通のアイマスファンの方に殴り殺されます。  

 アイドルといえば、声優さんのライブや現実のアイドルさんはすごい勢いで回避し続けているのですが、一度だけ東京ホビーショーか何かでPrizmmyのライブを見たことがあり、女子中学生の剥き出しの長い足が目の前にずらりと並んでいてとてつもなく恐ろしく、腰がぎくっとして目を背けた思い出があります。『プリティーリズム ディアマイフューチャー』は怖いアニメでしたが、『アイドルタイムプリパラ』でみあさんが踊った回はシリーズファン的に死ぬほど感慨深かったです。あとプリティーリズム歴代ヒロインの抱き枕カバーがコミケ販売中止になったそうですが、自分は『ジュエルペットてぃんくる』で身に覚えがある話で、伸縮性の無いスエード生地だったのであまり抱かずに押入れ行きでした。ところが主演の高森奈津美氏はその後『カガクなヤツら』という金子ひらく監督のOVAにて冒頭1分で童顔爆乳キャラの搾乳絶頂声を響かせ、裏名義出演のエロゲは禁欲していた自分は確か10回ほど使用し、事後の脳内には「しっぽのきもち前川みくver.が流れました。

 キャラクターとの生活において、老年の夫婦のように男根がしっぽじみた取るに足らない余計物に感じられるようになる日は、人生のどのあたりで訪れるのでしょうか。

 「ハッピーマテリアル」のイントロを聴くと全身が痙攣する持病が治らず、美少女という快楽物質に神経が冒されきった後にどう生きられるかで悩んでおり、この惨憺たるオタ余生が輝きの向こう側というやつなのでしょうか。 

 VRエロゲと4Kデレステに飽きられない日々の辛さをどう書けばいいのか分からず、万が一Pの方が通りすがりましたら、お目汚し失礼いたしました。

*1:https://halfcoin.blog.fc2.com/blog-entry-27.html

*2:https://halfcoin.blog.fc2.com/blog-entry-60.html、最近HDMI対応基盤に交換してもらいました https://halfcoin.blog.fc2.com/blog-entry-73.html

*3:こういう感じになる https://halfcoin.blog.fc2.com/blog-entry-64.html

*4:今になって『ラブプラス』が「日本の停滞を象徴する作品」(P.60)と足蹴にされており、自分は相半ばする愛憎を振り返ってしんみり来ましたが、長くなる話なので稿を改めます