新年 / ゼノグラシア同人誌

 「アイドルマスターに対する固着をフランス現代思想で糊塗するオタ」という10代の頃の自分なら殺意を抱いたであろう最悪の中年男性になってしまった理由は色々あるのですが、ポップカルチャーの細部に着眼した作品論や感想を書くには体力と愛が足りず、表象から反射される個人的な思考をのみ表明するのも書く読む双方の負荷が高い、というのが主なところで、せめて細々読者として応援したいとゼノグラシアの同人誌だけ通販で購入しました。

 新年は久々に迷い猫オーバーランのOPを観たり、高槻やよい氏の踊る動画をひたすらニコニコで漁ってフニャフニャしたりしていたので、気高いゼノ版やよい氏の記憶を留めておくためによい本だと思いました。

 放送当時のバッシングは未だ引きずるものがあるのかなとちょくちょく遠い目になり、批判よりは黙殺を払拭せんと『桃華月憚』の同人誌を人に誘われて書いたのは4,5年ぐらい前のことで、最近はコミケにも行けず、 結局一度も買えてないので谷部の声ヲタのやつは通販しないのかなと思います。

 Twitterの言葉の軽さに耐えられない病で何も書けず、観測してくださる方を観測するだけに留めているのが現状で、とはいえ評論同人全般の梨の礫感に体感がある人間としては、地べたを這えないなら言及だけは義務のように感じています。

 専門知と同時代性と共同性のいずれをも担わない言語で映像文化を分節することの限界のようなものを、ここ1,2年ほどYouTubeほかの情報量に触れて痛感しており、詮無いおしゃべりはブログで済ませ、勉強したことをまとめるなら動画コンテンツでどう詰められるかを牛歩で練習している状況で、今後は拗ね者なりに異なる世代や文化圏の方々とどう関係を結び直せるかなと考えています。